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晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



峠を越えてピラミッドへ

今日は曇天で雨も降らないということなので予定通りMC-1で梁川(やながわ)を目指します。目標は梁川にあるアクエリアン・ハウスという所。こちらでコンサート兼講話が開かれるということで出席することにしたのですが、距離にして70km程ということが分かり自転車で行ってみることにしました。ルートは至極簡単で甲州街道を真っ直ぐ進むだけで梁川に到着します。しかし真中付近に大垂水峠が鎮座しており、この峠を越さなければ到達出来ません。最近の和田峠のトラウマ(?)があって悩むところですが調べてみると和田峠よりもかなり標高は低いので思い切って行ってみることにしました。

朝7時前に出発して甲州街道をまっしぐら、8時頃に途中のファミレスで朝飯を取り、日野駅前の坂もなんなくこなして八王子市外を通過します。高尾駅を通過した辺りから徐々に登り基調となってきて次第に疲労が溜まってきました。土曜日なので下ってくるロード乗りの人たちが多くこちらの必死の表情を見てか、すれ違いざまに「ガンバレ!」とか励まされますがこちらは心肺限界バクバク状態で脚をついてしまい、しばし休憩。しかし今回は撤退と言う訳には行きませんので押しても峠越えしなければなりません。ナビで調べるとピークまで3kmほど。気を取り直して漕ぎ始めますが脚に力が入りません。おまけに曲がりくねった坂道ではなく、坂が真っ直ぐ直線状に伸びている区間があったりして思わず気持ちが折れそうになります。ともかくローで回していくしかありません。

ミスったのはアルテグラのカセット・スプロケットで来てしまったことで以前に付けていたデオーレLXのスプロケットにしておくべきでした。後悔先に立たず、52Tx23Tで休みながら上ります。再度ナビで測地してみるとピークまで700m程しかありません。もうちょいで越せる!と脚にムチ打ってなるべく前を見ずにひたすら「私は機械だ。クランク回す機械だ。」作戦で進みます。あれ?と思ったら道脇の「大垂水峠」と書かれた看板の前を通過して峠は一瞬で終わり、後はスーパー・ゴージャスな下り坂となりました。(以前NebulaさんがM5のリカンベントでここに挑戦してダウンしてましたが無理もないと思います。)

いやぁ、ピークを過ぎたら天国、天国。ひょっとしてこのままずーっと天国かなぁ?と思いきや、さにあらず(悲)。峠ほどではありませんが大きなアップ・ダウンが続きます。山梨県に入った辺りから空が晴れてきて気温が急上昇。上野原市街で堪らずコンビニに寄って水とシャーベットを買ってほおばります。残りあと10kmとなりましたがここからがきつかったです。脚も上体も疲れてきた上に暑くて汗が止まりません。幸い急坂はないので速度を落としてだましだましゆっくりと進むうちに「JR梁川駅まで4.9km」の看板が見え、そのまましばらく進むととうとう道脇に「アクエリアン・ハウス」の看板が見つかり、矢印にそって坂道を下って行きました。

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会場となるピラミッド・センターが見えてきて一安心。到着は11時50分でした。まだ開場の準備をしている段階でスタッフの人たちが忙しそうに動き回っています。

ピラミッド・センターは瞑想指導者だった故山田孝男氏によって作られた施設でギザの大ピラミッドの縮小版といったらいいでしょうか。基本構造は木造で外壁はアルミのようです。1階は小さ目の体育館程度の広さがあって音響設備も用意されており小規模のコンサートや講演が出来るようになっています。階下には瞑想用の地下室もあり瞑想用環境としていろいろ工夫されているようです。今日はここであまりあさんのコンサートとガユール・セアロ師の講話会が行われます。コンサートまでは少々時間があるので用意された弁当をいただいてしばし休憩。開場にはバザー形式でミャンマー(昔のビルマ)からの服飾品やお茶、手作りのパンやお焼きなどが並べられており、これらの売上は全額現地の慈善施設へ寄付されるのだそうです。

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中から頂上を見上げたところ


さてコンサートの時間となりあまりあさんと二人のフラ・ダンサーによるパフォーマンスが始まりました。あまりあさんの澄み切った声と二人の女性フラ・ダンサーの優雅な舞を楽しみます。コンサート中盤では全員が参加して5音音階を使って勝手に歌うというパフォーマンスがありましたがその結果はピラミッド内部に緻密なハーモニーが鳴り響いて一つの大きなエネルギーの渦と化してホール内を舞い上がっていく様は圧巻でした。最後は全員立ち上がってフラ・ダンス(笑)。初めて知ったのですがフラの仕草は手話のようなサイン・ランゲージとなっていてそれぞれの仕草に意味があるのですね。見よう見まねで必死に仕草を真似ますがそう簡単にうまくいくはずもありません。フラの難しさがよ?く分かりました。

休憩を挟んでからミャンマーから一時帰国したガユール・セアロ師の講話会。セアロ師(日本人です)のことは今回初めて知ったのですがミャンマーのある高僧に面会した際にいきなり僧衣を着せられてそのまま仏の道に入ることになったというユニークな方です。ミャンマーやカンボジアでの孤児救済活動について解説した後、参加者から寄せられたいろいろな質問に答えてゆくという形で進められましたが、どんな質問に対しても瞬時即答していきます。その答えには沢山のユーモアに混じって耳の痛い言葉も混ぜられながらも優しさが感じられるもの。そしてそこには「・・・しなさい。」という類の言葉はありません。セアロ師が何度も強調していたのは「他の誰でもない、あなた自身であれ。」ということでした。いわゆる葬式坊主とは無縁の存在で恐らく既存の仏教界からは受け入れられない人でしょう。しかし既存の枠からはみ出した型破りな語り口とその行いに多くの人々が魅了されるのは大いに理解できます。彼のような人こそ本来の僧侶の姿を現わしているのではと考えてしまいました。それに比べてきらびやかな袈裟を身にまとい、寺に閉じこもった生活を過ごす僧侶に何の価値が?と思わざるを得ません。

講話会はあっという間に終わり、最後に10分程参加者全員での瞑想を行って全プログラム終了。今回のイベントに誘ってくれた主催者のH氏にお別れを述べてピラミッド・センターを後にしました。

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時間は午後7時で空はまだ明るいですが周囲は山で囲われているのですぐに暗くなりそうです。脚もクタクタで再び大垂水峠を越せる自信もないので素直にJR梁川駅でMC-1を畳んで輪行することにしました。帰りはJR吉祥寺駅で降りてMC-1で家まで走行。肉体的には辛い1日でしたが有意義な体験をすることが出来た1日でした。

本日の走行距離:82km

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