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晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



ロシア風味ライカ

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レンジファインダー・カメラを求めて行くと結局行きつく所は一つ、その源流とも言えるLeicaに辿り着きます。映画用のフィルムをぶった切ってローディングするボディーメカニズム、レンズは広角、標準、望遠、マクロと交換可能、またそれらに合わせたファインダー機構と測距機能、全紙まで拡大できる引き伸ばしシステムと現在の銀塩カメラシステムのかなりの部分がLeicaから派生して来ています。おまけにそのメカ自体ドイツ人気質のせいか惚れ惚れするような作り込みで多くの人達をいまだに魅了しています。確かにLeicaカメラは素晴らしいです。でも中古でも高いので手を出すのにはそれなりの覚悟が必要となりますが、あいにくNashはそんなものは持ち合わせていません。で、いつものようにパチモンに走りました。(笑)
庶民の味方、俗に言うロシアン・ライカです。

少し前にロシア・カメラのブームがあったそうで、それ専門に商う店も出来たりしたようです。しかし一時のブームも去って価格は下落の一方だとかで今ではかなりリーズナブルな値段となっているようです。確かにこれは安い!、と言っているうちに3台もやって来てしまいました。しかし、ロシアを甘く見ていました。ドイツとは気質が全く違います。それにこっちの方が問題ですが、作られてから40?50年が経過しているカメラですからそれ相当の覚悟(?)が必要です。

最初に来たのはFed-3でしたが来た当日にシャーターがおかしくなり、しまいにはシャッターが切れなくなってしまいました。後ろを開けてみると何やら金属パーツがポロリと落ちるし、内部のネジは欠落しているとかなりの重傷。次にFed-2とZorki-4が届きました。Fed-2は全般的にシャッターが粘っているようでとても1/500秒とかいうシャッタースピードが出ているとは思えない状態でした。要調整です。Zorki-4はこれも空シャターを切っている内にシャッターが挙動不振状態に陥ってしまいました。まぁロシア・カメラってこんなものかと諦めつつ何とかしようと情報を集めてみると過去にいろいろ苦労した人達がいるようでかなり詳しい情報が乗ったサイトがあちこちあります。これらの情報を元に初めてのカメラ修理にチャレンジすることになったのですが・・・・

Fed-3
こいつが一番悩みました。問題はシャッターダイヤルのカムが磨耗か無理やり怪力で操作したかでガバナーのピンを押し出すべきところでピンがカムに乗り上げてそのまま乗り越えてしまうことでした。幸い真鍮の細いパイプがあったのでこれをガバナー側ピンを延長するように接着してカムを乗り越えないようにしました。これでシャッターダイヤルをいくら回しても大丈夫になりましたが、延長したパイプが少し長すぎて1/30秒とB(バルブ)の時に後幕が閉じない不具合が出てしまいました。真鍮パイプを削れば解決するのは分かっているので今回は1/30秒とBには目をつぶります。また時間がある時にトライです。開けたときに出てきた部品はセルフタイマー関係のパーツのようなのでこれも目をつぶります。まずセルフタイマーなんて使うことはないでしょう。あとはギヤ類にGRPを注油してシャター、巻き上げ関係はスムーズになりましたが、怖いもの知らずでガバナー部にも注油してしまったため、タイミング調整役のクラッチが滑ってしまうようになってしまい、スローシャッターが全て効かなくなってしまいました。慌てて油分をベンジンで除去してスローシャッターは復活。こんなこと常識中の常識らしいのですがまぁ良い経験でした。

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Fed-3のガバナー周辺部分。


Zorki-4
ボディー部分にスレが多く、長い年月をくぐり抜けてきた貫禄があります。重量もどっしり。残念ながらやはりシャッター部分が挙動不振なところがあるので早速分解。幸いFed-3のようなパーツ不良はないので丹念に各部にGRPを注油していったら以前の挙動不振はすっかり消えてしまいしごく快調に。恐らくどこかに固着したグリースでも挟まっていたのではないかと思います。本当はシャッターユニットまでばらして完全にクリーニング・注油すれば完璧なのでしょうがこの辺は次回の楽しみと言うことで今回はパスです。

Fed-2
これが今回の3台の中でスタイリングが一番気に入りました。軍艦部が低く、コンパクトで最もバルナック・ライカに似ています。測距用の基長線が長いのも頼もしいです。これの問題点はシャッター幕の動作がトロイこと。高速シャッターを切っても動作音からしてスローな感じです。解決のヒントは巻上げが異常に軽いことでした。スムーズという線を越えてます。バルナック・ライカはシャッター幕をフィルム巻上げと同時にチャージする(幕をスタート位置まで巻き戻す)のですが、シャター幕のテンションが足りないせいで巻上げ感が異常に軽くなっている、と推理してシャッター幕のテンション調整をやってみました。その結果動作は見違えるようにきびきびとなり、全速とも気持ち良いシャター音を響かせるようになりました。Fed-2はスローシャッターがない分、メカもシンプルで調整もし易いようです。(最低速度は1/25秒であとはBのみ。)最後にGRPを軽く注油して終わり。

今のところ一番問題があるのはFed-3、で一番使えそうなのはZorki-4といった感じです。3台いじってみてだいたい調子の悪くなりそうなポイントというのが掴めました。ラッキーだったのはシャッター幕の穴空きが3台ともなかったことでこれがあると最悪の場合全部ばらして幕交換作業となります。これをやらなくて済んだのは助かりました。といってもまだ実際に実写してみるまで安心は出来ません。光線洩れの可能性も有りますし、焦点が合わなかったり、フィルムが巻き戻せない可能性だってありますから。

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一気に増えたロシア軍団。これでしめて16,200円は安い(のか?)。
さらに4台目がカルフォルニアから移動中。


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