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晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



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シックス・ナイン!

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マンチェスターからやって来た謎の黒い物体、それはフォールディング・カメラなのでした。英国Houghton社のEnsign Autorangeです。Autorange 820とかAutorange 220というのもありますがこれは何も数字が付かないAutorangeというモデル。たぶんAutorangeシリーズの最初のモデルではないかと思います。前から中判カメラが欲しいよ症候群にかかっていてPentax 6x7も手に入れてはみたもののその圧倒的な重量感に打ちのめされてしまったのでした。(バケペンの意味がようく分かりました。)とても自転車に乗って気軽に撮り歩けるようなカメラではありません。

でその後は畳むとコンパクトになるPlaubel Makinaに惚れたのですが、いかんせん予算が届きません。それにこのカメラはどうもデリケートなところがあるようなのです。そんな時ネットでふとEnsign Autorangeのことを知りました。戦前の古いカメラですが、6x9判の折り畳みカメラで折り畳むと大変コンパクトになり、名前の通り距離計連動のレンジファインダーカメラです。これなら持ち運びも苦にならず、しかも中判ではもっとも大きな6x9判で撮れます。これは良いかもと思いました。

探してみると英国でオークションに出品されているのを見つけ、それもけっこうコンディションが良さそうなものでしたので何がなんでも落札しようと腹をくくったら意外と安く落札してしまいました。保険付の送料込みで約16,500円也。Plubel Makinaの約1/10といった感じです。(まぁ作られた時代が違いますが。)でそれが先週到着したのですが、カメラの開け方が分からないで悩んだりしていました。ボディー部分は軍幹部を除いて革張りで持って見るとレンズ付一眼レフ並の重さですが、薄い長方形なので持ち易くそれほど重さは気になりません。ボタンを押して扉を開けてもレンズは飛び出てきません。よっこらっとレンズを手で引っ張り出して蛇腹を伸ばして撮影状態になります。

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作りは非常に丁寧で頑丈そのもの。平たい金属のカタマリのような感じで、いざという時は畳んだ状態なら凶器にもなりそうです。距離計はファインダーとは別窓の2眼式ですが戦前のものとしてはよく出来ています。Bessa-TやLeica?と同じですから特に問題はありません。このAutorangeは前期と後期で仕様が変わっているようでこの機体は前期のものです。前期は、Carl Zeiss Tessar F4.5/105mmでシャッターが独デッケル社のCompur(1?1/250秒)ですが後期ですとレンズが英国製のRoss Xpress F4.5/105mmとなり、シャッターも1/400秒までのConpurとなっているようです。

撮影時は現代のカメラと違って作法も必要です。最近のカメラなら露出は自動、フィルム巻き上げも自動、場合によってはフォーカスも自動とカメラの方で何でも面倒を見てくれますが、Autorangeだとフィルム巻き上げとシャッター・チャージは非連動で別々に人間が面倒を見なければなりません。なので常に二重露出の危険が付きまといます。そこで作法を守ることが大切になります。でもAutorangeで助かるのは距離計が使えることでこれがなかったら入手は考えなかったでしょう。少し残念なのはシャッターが最速で1/250秒なこと。なんとか工夫してND4かND8を装着できるようにして絞りを開いても撮れるようにしようと思ってます。

もう一つ問題点はシャッターが押し難いこと。正確に言うと押し難い場所にあるということです。レンズシャッターでそのシャッターが蛇腹で本体からかなり遠く離れてますのでボディー側にはシャッター・レリーズ機構はありません。指先でレンズ脇のレリーズ・ボタンを押さなければならないのですが、そのためにカメラのホールディングがなかなか微妙なことになります。慣れれば問題ないのかも知れませんが、これはレリーズ付きのグリップを装着すれば解決出来るんじゃないかと思います。

Autorangeを袋から取り出した時、1枚の伝票がいっしょに出てきました。納品書かと思ったらリバプールの修理業者の伝票でした。どうもシャッターに問題があったようでメンテナンスをしてついでにクリーニングをしたとなっています。料金は60ポンドで2006年7月17日に引き渡されたようです。ということはある程度シャッターは大丈夫と思って良いかも知れません。なんせ戦前のメカですからノーメンテで正常に動く方が不思議です。ともかくフィルム(当然ポジ)を入れてテストしてみたくてうずうずしてます。

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マンチェスターからの荷物

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大英帝国はマンチェスターから郵便物が届きました。封筒は使い回したもののようです。さすが英国人。中身はたぶん、いや、あれに違いありません。嬉しい、しかし、怖いです、開けるのが。もしかしたら大当たり、いやでも大外れの可能性も・・・・

いつまでももじもじしていても始まらないので鋏でジョキジョキと開封します。プチプチに包まれて出てきたのは黒くて薄くて細長い物体でした。これはいったいどうすればよいのだろう?


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Leica? 試写結果

試写結果が上がってきました。ちょっとドキドキしながら結果を眺めてみると・・・

まず全体的に露出がオーバー気味、露出計をほとんど使わなかったのですがネガのラティチュードに助けられてなんとかなってます。だいたい1段か1.5段オーバーが多いです。自分で幕速を調整したFED2のような問題は全く見られませんでしたが、レンズの方の問題が露見しました。まあ戦前のElmarですから問題と言っては失礼かもしれませんが、逆光条件では盛大なハロでコントラストがひどく低下してしまいます。これはノンコーティングだから仕方ないのでしょう。Elmarのおかげでなぜレンズにコーティングをするのかがよく分かりました。逆に現代のレンズでは出せない効果として味わうのもオツではないでしょうか。個人的にはパリパリ・キリキリというような写りより柔らかい写りが好みなので調度いいかもしれません。

このカメラ、沈胴させるととてもコンパクトなのでお散歩カメラとして重宝しそうです。フィルムの装填が面倒かなと思ったのですが、テレカ法でやれば抜いたスプールに先端を挿してパトローネとスプールをスポッと差し込むだけなので慣れれば問題なさそうです。そうは言っても歩きながらの交換は無理です。ここで疑問が浮かびます。ロバート・キャパは激戦地ノルマンジーの海岸でどうやってバルナック・ライカのフィルム交換をやったんでしょう。フィルム装填済み交換用ボディーをたくさん持って行ったのか、はたまた休戦タイムがあった、訳はないですしね。う?む?

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瓢箪(ひょうたん) なっているところを初めて見ました。
上辺には盛大なハロ。


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紫のムクゲ。 現代のレンズだったらもっとスッキリと写るはず。


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戦前のレンズですがカラーバランスはまっとう。
空の方がハロってます。

バルナック・ライカがやって来た

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スローシャッター用のガバナーモジュール、これが正確に時間を刻んでスローシャッターの露出時間をコントロールします。歯車の組み合わせとバネだけでこんなことをやってしまうんですから大したものです。このガバナーは電子湾で釣り上げてはるばるサンフランシスコからやってきたLeica?のものです。シリアルからすると1937年製らしく70歳の割には健康と言えます。外観多少スレはありますが、大きなダメージはなく、実用品といったところ。出品者の説明には「スローはネバるので要調整」とありましたがまさにその通りで、スローシャッターは後幕は閉まらず全滅でした。反面1/30秒以上のシャッターは全く問題なくいい感じで切れます。シャッター幕も全く問題無し。で早速開腹手術となりました。ひとまずスローガバナーをクリーニングして様子をみよう作戦です。

分解で悩んだのは工具が合わないこと。ほとんどマイナスドライバーでバラしていけるのですが、どうもネジ頭の溝の幅が狭くて精密ドライバーとうまく噛み合わないことが多かったです。最近のとは規格が違うのかも知れません。へたをするとネジをナメてしまうので金属工具用の砥石でドライバー先端を薄く削って作業しました。うまく先端が噛み合えばほとんどのネジはすいすい外れてくれます。ボディーシェルを外してガバナーモジュールを取り外し、ベンジンにドブ漬け、乾燥させてから軸にだけ微量のGRPを注油して再度組み立てます。ちょっとシャッター時間が長過ぎ(1秒が1.5秒とか)ですが一応全速とも動くようになったのでよしとしました。

早速ネガ・フィルムを入れようとして一苦労。バルナック・カメラの欠点であるフィルム装填のやり難さは今までのフィルムカメラに慣れた者にとってはビックリです。ネットで調べてテレカをはさんでローディングする方法が安全確実とありましたのでそれでやってみました。ひとまず家のまわりを散歩しながら試写してみます。絞りの系列もシャッタースピードの系列も今まで馴染んだ国際系列とは異なるのでかなり違和感がありますが、そこはネガのラティテュード頼みで適当に撮ります。そして10枚程撮影してからハッと気がつきました。「巻き上げた時、巻き戻しノブが回ってない!」 orz

あ、あ?、もしかしてもしかしたら・・・・
巻き戻しノブを回してみると抵抗感はあるのですが、巻き上げてもやはりノブはピクリともまわりません。ひょっとしてメカ?とも思いましたが、巻き上げメカはほぼ問題なく動いていたはずです。途中で試写は諦めて巻き戻してみると・・・ありゃりゃ、すぐに巻き戻し終了。ということは巻き上げられてなかったということですね。原因はフィルムの送り穴がちゃんとスプロケットに噛んでなかったことでした。一見うまく装填できたように思えたのですがフィルムの上端側がひっかかってズレてしまっていたのでした。再度よ?くバルナックカメラの装填方法を調べて原因判明。なーんだ反対でした、フィルムの通し方が。これではフィルムが引っかかって当然でした。この辺りの構造ははロシア製の方が良く出来てます。

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これが正しい通し方。後ろから見てフィルムがテレカの上を通る。
(実際にはテレカはもっと深く挿し込んでおく。)


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LeicaIII+Elmar 50mm/F3.5




とってもダークなダークナイト

久しぶりに映画館へ。いろいろと巷の噂に聞こえて来るダークナイトの評判がやけにいいので気になっていた映画です。いまさらヒーローものかよ、という感じもありますが監督があの眩暈映画メメントのクリストファー・ノーランということでもしやという期待があって観てきました

延々と流れるエンドロール・・・・・・場内シーン・・・・・・
とうとうエンドロールが全て流れ終わるまで誰も動けませんでした。平日で観客が少なかったせいもありますが、あまりに内容が濃すぎて軽いショック状態。さすがノーラン監督、ハリウッドの縛りの中で良くやったというしかありません。タイトルに偽り無し、全くダークな物語になっています。ダーク過ぎてヒーローものだからと言って家族で観るにはちょっと適さない映画になってしまいましたが、大人のエンターテイメントとしては文句ありません。キャスティングも皆最高の割り当てですし、何より敵役ジョーカーの描き方が素晴らしい。亡くなってしまったヒース・レージャーのジョーカーを越える演技というのは恐らく無理でしょう。勿論何でもかんでも素晴らしい訳ではなく、ストーリー展開が難解になり過ぎたきらいがありますが(ついていくのがやっと!)、ノーラン監督としてはこれが妥協の限界だったのでしょう。時間があるならDVDではなくて映画館で陰謀と疑惑と裏切りの街・ゴッサムシティーを訪れることをお勧めします。

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