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晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



Hexar

変わったレンズがやってきました。レンズの銘版からは六櫻社のHexar Serise1 13.5cm/F4.5と読めます。ヘキサーと言えばコニカのブランドですが、実はコニカカメラの原点が六櫻社だったのでした。六櫻社のカメラ事業が発展して小西六になり、最近コニカミノルタになってからカメラ部門はソニーに吸収されてしまいました。このレンズ、光学系は特に問題なくクリアー、絞りはちょっと固いですが動作には問題無し、ヘリコイドもスムーズに動きます。ネットで調べてみると昭和6年に発売されたレンズで当時の4x5判暗箱カメラなどに使用されたもののようです。

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寺崎さんという方が作成された六櫻社に関するページによれば、
「毛利広雄(六櫻社の技師長)はレンズの研究の結果設計にとりかかり1931年(昭和6年)6月 テッサータイプのヘキサー? F4.5が完成する。このヘキサー?はトロピカルリリーに装され(11.5cm大名刺判 13.5cm手札判)、追ってヘキサーSer.? F6.3が昭和7年8月に完成する。」
と書かれています。もしこのレンズがトロピカルリリー(すごい名前のカメラです。)用だとしたらシャッターが組み込まれているはずですから、そうでないということは撮影・引伸ばし両用のレンズとして販売されたものなのではないかと思います。

当時の六櫻社はドイツからいろいろな写真機材やレンズを輸入していたようですが、それらに頼らずにレンズを国産化したいという思いがあったようです。(光学機器に軍事用のニーズが高く、当時の海軍から軍用カメラの製作を命じられていた。)毛利技師長は光学の専門家ではなかったのですが、レンズ設計を独学で学びこのHexarを完成させたということです。海外資料を読み解き、計算(ソロバン?)し、ガラス材を研磨(どんな研磨機があったのでしょうか?)して作られたHexarは当時の輸入品にひけを取らない光学性能を示してHexarの完成に毛利技師長は大変な喜びようだったとのこと。当時国産のガラス材もあったようですが、このHexarのガラス材には輸入したイエナ製のガラスが使われているようです。

なかなか歴史的に貴重なレンズなのかも知れません。なぜ買ったかというとこのレンズがPentax6x7のボディキャップにマウントされていたからです。(穴を開けて接着剤で固定しただけのようです。)Pentax 6x7のボディは持っていますがまともに焦点を合わせるにはPentax 6x7用の中間リングかヘリコイド・エクステンションが必要になります。残念ながらそのようなものは持ち合わせがないので別途探さなければなりません。昭和初期の毛利さんのHexarレンズ、どんな絵を写し出してくれるのかテストが楽しみです。

20081029hexar-2.jpg
ヘリコイドを伸ばしたところ

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