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晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



Nebulaのオイル

久しぶりの自転車ネタです。これは4年ほど前に故Nebulaさんが発案した自転車用チェーン・オイルの話です。当時、Nebulaさんはオランダ製のリカンベントがお気に入りでよく乗っていました。このリカンベントは構造上どうしてもチェーンが長くなり、通常の自転車の2?2.5倍程度長いチェーンを使って駆動します。Nebulaさんが気にしていたのはこの長いチェーンによるエネルギーロスでした。まあ普通はそんなことよりタイヤの転がり抵抗などの方を気にする人が大半だと思いますが、リカンベント乗りとしては塵も積もれば山となるということで何とかしたかったのでしょう。対策として自動車用のGRPスプレーオイルがチェーン用に有効だと分かって利用していました。まわりの自転車乗りにもGRPをさかんに勧めていました。その彼がGRPオイルよりも良いチェーン・オイルとして発案したのが名づけて「Nebulaのオイル」でした。

その作り方を書いておきます。でないとこの情報は永遠に失われてしまいますからせめてここに書き残しておいて必要な人が検索なりで辿り着けばといいなと思います。まず素材ですが、
琥珀
・スクワラン・オイル
この2点だけです。

どうして琥珀なのか?今となってはそれは不明です。Nebulaさんの直感としか言いようがありません。まあ普通思いつく材料でないことは確かですね。私も聞いた時はびっくりしました。早速琥珀を手に入れようとしたのですが、調べてみると漢方で薬として用いられるということが分かり、秋葉原にある大きな漢方薬局まで行って買ってきました。薬として販売されているものですから結構高かったです。(値段は失念。)漢方薬としてではなく、工業素材として入手すれば安く買えるのかも知れません。あとは日本橋の試薬屋さんでスクワラン・オイルを1瓶買いました。あとは琥珀を砕いて細かくするだけです。琥珀は固まった黒砂糖のような感じでそう硬くはありませんが、粉末状にするにはそれなりの根気が要ります。東急ハンズで買った乳鉢で2?3時間ゴリゴリとやった記憶があります。そうしてできた琥珀粉末をスクワラン・オイルと混ぜて出来上がり。混ぜる比率は忘れました(笑)。琥珀自体が油に溶けるということはないと思いますので、多過ぎても問題はないでしょう。逆に少な過ぎると効果が薄れてしまう心配があります。完成したオイルは茶色い液体となっているはずです。この状態で何日か経つと琥珀が沈殿して油と分離してしまいますが、再度攪拌すればOKです。

当然ですが、塗る前にチェーン自体をクリーニングして汚れを落としておきます。以前のオイルを脱脂して落としておくと一番良いです。それから小瓶に小分けにしたオイルをまず振ってから適当な大きさの筆でチェーンに塗っていくだけです。当時私はGRPの効果に惚れていましたが、漕いでみてGRPオイルとはまた違う感触を感じました。一言で言うとシルキー。GRPは純粋にスムーズなのですが、NebulaのオイルはGRPと同等にスムーズでさらに柔らかい・やさしい(?)ような感触が脚から伝わって来ました。たぶん誰でもこの違いは分かると思います。

最初はジャリジャリするんじゃないの?と思いましたが、Nebulaさんによるとオイル中の琥珀成分はチェーンの動きによってどんどん粉砕されてしまうそうです。その効果は2週間程度持続したように思います。ただGRPのような工業オイルではありませんから、耐久性や耐寒性などの問題はあると思います。それほど長い期間に渡ってテストした訳ではないので、その辺は未知数です。コストの問題がありますが、スクワラン・オイルよりも良い油があるかも知れません。

このチェーン・オイルを作ったのは今のところNashただ一人だけです。NebulaさんがどういうつもりでこのオイルをNashに作らせたのか、それは分かりません。でも自転車が大好きだった彼のことですから秘密にしておくつもりはなかっただろうと思います。自転車のチェーン・オイルとしての発案でしたが、何か別の思わぬ応用というのも有るかも知れません。もしそんなことがあったら彼もきっと喜んでくれるに違いないと思います。

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