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晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



オリジナルプリントを買う

現在ブリッツギャラリーで開催されている清家富夫写真展「Untitled」を観てきました。ブリッツギャラリーは駅からちょっと歩いた閑静な住宅街の中にあります。実は今回2回目なのですんなり到着しましたが、1回目の時は迷いそうになりました。行かれる場合はグーグルマップ等でよく場所を確認しておくことをお勧めします。清家氏のことは最近まで何も知りませんでしたが、ネットで漁ると魅力的な銀塩プリントを作る写真家として評価が高いことを知って非常に興味を持ちました。前回氏のプリントを観た時はかなり違和感というか抵抗を感じたのですが、氏が初めて全面的にデジタル(Foveon+インクジェット)で作品を作ったことがずーっと気になり、どうしてももう一度オリジナルプリントを観たくなったのです。

さて、今回はそれほど違和感は感じませんでした。というのは氏の視線が理解出来るような気がしたからです。なんでこんな物を写すのかというのが前回は分からなかったのですが、それは視線を理解してなかったからのようです。清家氏はとても微妙な光との対話を楽しむようなところがあって、その光の置かれた状況をを印画紙に定着させたいと考えているのだと思います。しかし微妙なるが故に前回の自分の様にチョイ観ただけだとその意図を捕らえそこねてしまいます。作品としてはかなり通好みなものですが、その繊細さが高く評価されているのでしょう。

作品は温黒調でよく観るとトーンのレンジはそれほど広くないようです。しかし、絵に必要なだけの諧調は確保されて独特の引き込まれるような調子を形作っています。かなりソフトで絞り込んでカリカリに描写するような作品はありません。そしてトーンだけでなく、光の当たる空間の使い方もうまいです。モチーフは日頃生活していると見過ごしてしまいそうなものばかり。でもそれらを捕らえて作品に昇華してしまうのは意識の違いがなければ出来ないことでしょう。恐らく氏は常に光のことを考えて周囲を観察しているのでしょうね。

こんな清家トーンをもっと理解したくて1枚買ってしまいました。通常サイズのリミテッドエディションは63,000円からだったのですが、この展覧会限定のオープンエディション(プリント数の限定なし)のものが1種類だけ格安で販売されていたのでそれを予約してしまいました。大きさは葉書程度ですが清家氏によってプリントされ、サインも入るものです。これが生まれて初めてのオリジナルプリント購入です。届くのは来年1月頃だそうで届くのが楽しみです。


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