FC2ブログ

晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



モノクローム雑感

先週続けて写真展を観てきました。どちらも全てモノクロでの写真だったのですが、それらを観てモノクロっていうのも奥が深いものだと思わされました。最初に観たのは新宿から四谷へ徒歩で歩いている時、偶然ふらりと寄ったギャラリー・ルーニィで。こちらでその時中島恵美子さんという方の個展「遥かなる旅 08 -予感-」を開いていたのでした。作品は30点ほどで全てモノクロの縦構図。たまたまご本人がいらっしゃったのでお話をすることができたのですが、全て自分で焼かれたとのこと。そして印画紙は今回クロアチアから取り寄せたものを使ったそうです。やはり日本製の印画紙とは黒の色具合が違うそうです。(銀の量が違うとか?)モノクロの醍醐味はやはり全プロセスを自分で出来ることですね。撮影後にもネガを選び、光量を選び、紙を選び、現像時間を選ぶ。そうやって自分が納得する作品を作るってのは最高だと思います。もっとも楽なプロセスじゃありませんが、写真が芸術として成立しているのはこれらがある故でしょう。

もう一つは目黒のギャラリー・コスモスで開かれた新井 清氏の遺作をまとめて出版された「パーレットの時代」に合わせて開かれたもの。こちらはタイトルのように昭和初期の頃からパーレットで撮られた写真を中心に昭和30年頃までの写真が展示されていました。昭和初期のフィルム感度がASA10でレンズも明るくないので昼間でも絞りを開けて撮っているようで背景がボケているものが目立ちました。これが幸いして主題が目立ち、写真として面白いものになっています。またそれだけでなくやはり絵心があった人のようで作品はちっとも古さを感じさせません。写っている題材そのものは時代を感じさせる古いものですがそれをファインダーから覗いている感性は現在でも通用するし、また共感もするように思えるのです。写真っていうのは機材の問題よりも感性の問題なのだなぁとあらためて感じさせられました。

カラーに慣れてしまった身には色彩をバッサリ捨てて絵を作るのはちょっと、いやかなり勇気がいりますが、自分で自在にトーンを創造できる可能性がある訳でいつかは挑戦してみようと思います。あと数十年もすれば銀塩写真は滅んでしまうかも知れません。もしかしたら今がラストチャンスなのかもと思うのです。

コメント

そういえば

印画紙も月光何号とかいって固い、柔かいというのがいろいろありましたっけ。私も押入れ暗室が欲しかったのですが結局実現出来ませんでした。
今後こういうアナログ機材は確保が難しくなるでしょうけどなんとか残って欲しいものです。あのケミカル処理で浮き出てくる画像はプリンターで刷ったものとはやはり違うと思うんです。またハードだけでなく職人的な技を持ったプロプリンターもずっと残って欲しいですね。

  • 2008/11/30(日) 00:46:05 |
  • URL |
  • Nash #Dg7UdZ/w
  • [ 編集 ]

モノクロ写真

私の押入暗室では六切りが限界でした。
プロ写真家には焼き付け時に積極的に手を加える人と、フィルムに写ったままに焼くのをポリシーにしている人の2つのタイプがありました。
私はやや軟調のRCペーパーに濃いめに焼き付けるのが好きでした。
今は機材や印画紙の入手も難しいでしょう。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://haretokidoki.blog63.fc2.com/tb.php/409-f5a7d103
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)