FC2ブログ

晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



早過ぎカメラとミライのカメラ

GAOさんからDigitaというカメラ用OSがあったことを教えてもらってのでちょっと調べてみました。1998年発表当時の記事が これ です。どうもDigitaは複数の組込み機器メーカーとコダック・モトローラの連合だったようです。今から10年以上前の話でFlashpoint社のHPは見当たりませんから、潰れたか吸収されたかしたのでしょう。1999年にはDigita用の画像アプリ、Digita FXも発売されたようでその時点では複数のカメラやプリンターに採用されてこのまま行けばメインストリームと思わせる勢いがあったようです。なぜDigitaが消え去ってしまったのかは具体的には分かりませんが、推測するに急激なデジタル技術の進歩に追いつけなかったのではないでしょうか。あとはDigitaはOS周りはA社、センサーはB社というように悪く言えば寄せ集め集団でした。それ故に空中分解するのも早かったのでしょう。しかし、興味深い点はこのDigitaの原点は実はApple社が開発した技術だったという話です。

当時、FlashPoint社とライセンスを結んで実際に製品を出荷したメーカーはコダック(デジカメ)、セイコーエプソン(プリンター)、ミノルタ(デジカメ)などがありました。ミノルタのDimage EX ZOOM 1500(1998年)をググッてみると、こりゃビックリ、最近のどこかのカメラとコンセプトはそっくりではないですか。非常に野心的設計のカメラだったようです。ただし画素数は1.5メガと現在ではトイカメラ程度です。実機を見てないので確かではありませんが、動作はモッタリしたもののようでこの問題はFlashPoint社も認識していたようです。

ただ、非常に注目すべき点はこのOS内でDigita Scriptという言語(インタープリター)を動かすことが出来たということです。仕様書、APIも公開されていたようで、ユーザー側で色々な機能を追加したり、画像を加工したりすることができたようです。(ゲームの類も作られました。)これは推測ですが、Digitaのモッタリとした動作というのはOS自体というよりもこのインタープリターのせいだったのかも知れません。(OSはリアルタイムOSとして定評のあるVxWorksで、このOSは核ミサイルなどにも導入事例があるそうで非常に信頼性の高いものです。)キャノンとかニコンなどプロ用カメラを作っていたメーカーがDigitaを採用しなかったというのはこのモッタリに理由があるような気がします。12年前のプロセッサーの速度を考えるとモッタリは簡単には解決出来なかったのでしょう。でもOSを持ってランゲージ・ドリブンなDigitaはかなり未来を先取りしたカメラだったと言えると思います。ニーズによってユーザーがプログラム可能なデジタル・カメラ!、なんて素晴らしいんでしょう。 ただ残念ながら、当時のCPUでは処理が間に合わず、結果製品としては未熟児として世に出てしまったのがDigitaにとっては不運でした。

Digitaの種を蒔いたアップルはその後携帯電話向けのOSを開発してiPhoneに搭載しましたが、標準装備の内蔵カメラをサポートすることになってiPhoneはDigitaの夢を引き継ぐことになりました。スクリプト言語は非搭載ですが(セキュリティー上の理由でアップルは言語システム搭載を許可しないでしょう。)、APIが公開され、豊富なアプリケーションによって様々な撮影ニーズを満たすことの出来るカメラ(というかカメラ付携帯)が誕生した訳です。

iPhoneを使うようになって気に入っているのはこのカメラ(本当は携帯電話なんですが)内で複数のアプリケーションが自由に使えることです。この自由さは経験してしまうといわゆる専用デジカメが非常に窮屈なものに見えてしまいます。そのうえ携帯電話なので通信機能もついていますから、データの直接アップロードも可能で、必要になった機能だけをすぐその場でアップルストアから購入してダウンロードして使うこともできます。このような点からiPhoneは未来のカメラをある程度先取りしているように思えます。以前アップルはMacの生産・販売会社でしたが、近年は自らアップルはiOSの会社であると宣言して大きく路線変更をしています。また一方で競争相手のAndloid連合もジワジワと距離を詰めつつあります。

iPhoneはともかく、ミライのカメラとして欲しい機能を上げてみると、
・インターネットとの融合
・互換性の高いOSの使用、APIの公開
・自由なアプリケーション開発と配布と連携
といったところを目指して欲しいです。現在のデジカメとはかなり距離があります。こういう機能を持つとちょっとカメラとは言い難いかも知れませんが、いろいろな意味で「繋がる」というのがミライのカメラのキー・コンセプトだと思います。






コメント

GAOさん、どうも。
Digita調べてみると、いつの間にこんなの作ったんだ?という感じで面白かったです。
OSとしてはAndroidなんか有望かも知れません。
ただ、リアルタイム性が重視されるので別エディションということになるでしょう。
でもそうなると撮影中にSkypeで呼び出されたりということになるかも。
報道カメラマンなんかは助かるでしょうね。
AIのモジュールなんかあったら面白いでしょうね。
カメラが勝手にスナップしたりして人間よりいいのが撮れたりして。
そしてカメラのAIと会話が出来ます(笑)。
そうしたらカメラに名前を付けないと。
今でも付けてる人はいるかも知れませんけど(笑)。

  • 2010/07/09(金) 00:13:03 |
  • URL |
  • Nash #Dg7UdZ/w
  • [ 編集 ]

ミライのカメラ

やや、ずいぶん調べられたんですね。->Digita OS
「コンピュータ屋のデジカメ」、次に実現するのはどこになるのでしょう。
自作PCのように、自分でいろいろパーツをセレクトして組み立てられたりすると面白いでしょうね。

  • 2010/07/08(木) 21:58:28 |
  • URL |
  • GAO #ulYx6Mu6
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://haretokidoki.blog63.fc2.com/tb.php/624-0f90b738
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)