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晴れのち自転車時々猫

チェリー、スミレ、スパッツ、スージー、それに自転車とかカメラ類と戯れる日々を綴ります。



38年ぶりの暗室

暗室を借りにいったら今日以外は週末まで予約済みで満杯ですと言われてしまい、急遽本日行ってきました。まずは準備としてデジタルネガを最近DP2で撮ったものから2枚ピックアップ、それから試験用のステップ・チャートをwww.digitalnegative.jpからダウンロードしてそれらをピクトリコの製版フィルムにプリントしました。そして現像液はSuzuki Ryuji氏によるBurnning Lithprinting Developerをちょこっと変更したものを調合しました。配合は、
 ・ハイドロキノン 3g
 ・無水亜硫酸ソーダ 3g
 ・ブロムカリ 1g
 ・無水炭酸ソーダ 10g
 ・水 1000cc
といったものです。これでターゲットpHが11ということでしたが、秋月電子で買ったpHメーターで計ったらpH値は10.6だったので四捨五入でOK(?)。出来上がった現像液は少し黄色っぽい色をしています。pH値からすると無水炭酸ソーダはもうちょっと多くても良いかも知れません。だいたいキッチンの計りを使ってなので3.1gも3.9gも3gとなってしまういい加減な調合ですから本当にこれでちゃんと現像出来るのか少々心配です。

主役の印画紙はヨドバシで入手したArgentone Polywarm FB(多階調、温黒、マット)というものでハンガリー製だそうです。聞いたことがないブランドですが、Lith Printにはハイテクなものよりローテクなものの方が良いそうなので選択してみました。(多階調用紙ということで充分ハイテクかも?でも安かったし。)

借りた暗室は薬液は持込みのみなので現像液、定着液をポリタンクに詰めて行きました。さてさて暗室、入ってみるとドキドキです。なんせ38年ぶり!基本は何も変わってはいないものの、多階調用のフィルターなんて生まれて初めてですからどこにどうやって付けたら? と悩んでセッティングで40分もかかってしまいました。最初はテストチャートを露光60秒で現像してみると3分位でうっすらと像が浮かび始め、7分過ぎで引き上げてみました。一応ちゃんとトーンは出てますので一安心。最終的に4枚焼いてみましたが、現像時間7分と8分の間に勝負どころがあるような感じです。聞いてはいたものの、現像液から引き上げるタイミングは非常にシビアで「ここだ!」というポイントで停止液に突っ込んでも停止液中でどんどん黒くなってしまいます。今回横着してただの水でしたが、ちゃんと酢酸液を使った方が良さそうです。(もしくは早めに引き上げる。が、これまたタイミングが微妙。)

現像液は使っている内にどんどん色が変わってきて、4枚現像した後は濃い麦茶のような色になってしまいました。これが疲労したものということなら枚数によっては途中で現像液を補充するとか交換するとかが必要になるかも知れません。今回は使い切りということで現像液は廃棄処分しました。

一応絵は出たのですが、果たしてこれでLith Printとして成功なのか、失敗なのか判然としません。というのは出来た絵がちゃんとLith効果を伴ったものなのかが自分でもよく分からないのです。(よく分からないということは失敗かも?)印画紙によってかなり効果の適不適があるそうなのでArgentoneでよかったのかどうか?さらにネガとして選んだ絵もちょっと判り辛いせいもあります。(RAW原像の時点で補正しているし。)

どだい一発で決めようというのが無理な話でこれから定期的に焼いて行こうと思います。しかし何といっても超ひさしぶりに焼いた写真は実に感慨深いものがありました。そのトーンはやはり紛れもなく銀塩写真のトーンです。ハロゲン化銀粒子ではなく、インクジェットのドット粒子から焼いてもやはり銀塩トーンが出来ることが確認出来たのは大きな収穫でした。セーフライトの下で像が生きているかのようにじわじわと生成される様は実にスリリングかつ不思議な感覚を覚えます。



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